オンライン企画として開催されている「施設レク部」の活動に関わっている中で私自身がデイサービスの管理者として働いていたことを思い出すことが多くなりました。担当スタッフがレクリエーションを考えて毎日午後から利用者の皆様に提供をしていました。その際に「あなたは何を大切にして、どんなふうに伝えたいですか。そうして、気持ちを揺さぶる様な双方向の働きかけ、コミュニケーションとしての時間にするために、あなたは何ができますか」というような共通の目標を持って、一生懸命取り組んでいたスタッフの姿が目に浮かんできます。一体感を感じたり、反対に上手く行かずに悩んだり…そんな中、専門職のスタッフに向けて研修を開催することにしました。

私が語りたいことは幾つかあって「利用者の方々がデイサービスや施設を利用されているということは、介護保険の認定を受けておられ、心身に何らかの支障がある」「加齢に伴う変化について」「焦らず、慌てず、思うよりもゆっくり、ただただ優しさを醸し出していこう」ということ、レクリエーションについての思いを語ることでスタッフの意識が昂まったのを覚えています。

そして、昨年の秋から、共同代表のメイミさんと相談しながら「施設レク研修会」のプログラム化を計画し今回の講座を担当させていただきました。

認知症サポーター養成講座は厚生労働省の政策の一つです。認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を全国で養成し、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに取り組んでいます。その講座を開催する講師が一定の研修を修了した「キャラバンメイト」になります。一人のキャラバンメイトとして、この「住所地球えん」で「認知症」というものをきっかけにして「生きること」「つながっていくこと」をオープンに話し合える場所ができたらいいなと思っています。

また、「施設レク」を通して「そこに居られる高齢者の方々」と豊かな時間を過ごせるように、これからも、この講座を定期的に開催していく予定です。ご参加をお待ちしています。

ホスピス、グループホーム併設高齢者ケアホーム勤務   リッチャー美津子

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