手間をかけるという生き方 ー暮らしとコミュニティの中に余白をつくりだすー
コロナ禍でスタートした2022年も日常の賑わいを取り戻しつつあり、間もなく帳を下ろします。この1年は私にとっても団体にとっても転換期であったのは間違いありません。団体としては旧団体から独立し、新体制で再出発をしました。この間、紆余曲折はあったものの、多くの皆様のご支援・ご協力で順調に活動できたことに、心より感謝申し上げます。
私自身も今春に都内から千葉県佐倉市に両親と引っ越すという転機でもありました。最近、なぜ利便性の良い都心を離れて移住したのかということをよく聞かれます。引っ越して半年が過ぎ私の中に生まれてきた答えが「余白を生む(余白をつくりだす)」という言葉でした。私の住む佐倉市には都心の良さと自然が多く残っています。こういった環境で生活していると「本当に大切なことは何か」ということにしっかりと向き合う時間が作れます。
先日、私が関わり始めた地元の里山の会の会長さんがこんなお話をされていました。「里山というのは人の手で継続して管理しないとすぐに荒廃します。太陽が注がない場所は多種多様な生物の住みかにはなりません」この言葉を聞いた時に、私たちの生き方も団体の運営にも通じることがあると感じました。 2023年の干支は”うさぎ”です。ピョンピョン跳ねたいところではありますが、勢いに任せず、1つ1つのことを丁寧に進めていく年でもありたいと思います。
「住所地球えん」共同代表 安久誠