奈留島からの配信を終えて

ファシリテーターのスイス在住しのぶさんより

「住所地球えん夏のこうしえん」第3日目のプログラム「五島列島・奈留島の猫保護活動につい
て」のファシリを担当しました。「猫大好き!」と思って、軽く楽しみにしていたその内容は、
高校生の「探究学習」の範疇を超えた、意義深いプロジェクトでした。
「猫に餌をあげるか、あげないか」から始まり、「経済的支援をどこから、どうやって得るの
か」、「悪臭や鳴き声等の苦情案件をどう解決するのか」「不妊・去勢手術をどう実施するのか
、しないのか」「どのように持続可能にしていくのか」、まるで一大企業の社会貢献プロジェク
トか、地方自治体の政策か、そんなレベルのものでした。困難に負けず、暗黙の分断状態にある
島民の仲を取り持つこともプロジェクトの一環、こんなもかちゃんの将来がとても楽しみになり
ました。そして、自分の子供達より年下のもかちゃんから沢山学ばせてもらえました。
参加者の皆んなも感心して、これから住所地球えん全体で見守っていきたいと思えました。有
難う、もかちゃん!

奈留島の地域猫活動を通して学んだこと

私は高校三年間、「NEKOnnect in 奈留」というテーマで地域猫活動に取り組んできました。奈留島に来た理由の一つは猫でした。島にはたくさんの猫がいて、その存在に癒やされる一方で、交通事故や病気、繁殖など、さまざまな課題があることも知りました。

活動を始めた当初は、「猫を助けたい」という思いが強くありました。しかし、行政や保健所の方、地域の方々への聞き取りや調査を重ねる中で、地域猫の問題は単純なものではないことに気づきました。猫が好きな人もいれば、困っている人もいます。また、これまで対策を考えてきた方々も、それぞれの立場で最善を尽くしていました。

その中で私が特に感じたのは、「誰か一人が悪いわけではない」ということです。猫も、人も、行政も、それぞれに事情があります。しかし、誰も悪くないからこそ問題の解決は簡単ではなく、結果として猫たちや地域が良くない状況になってしまっていることに悲しさを感じました。

今回の発表では、活動内容だけでなく、そうした私自身の気づきや思いも伝えました。発表の準備を通して三年間を振り返ると、多くの方との出会いや支えがあったことを改めて実感しました。また、自分が調べ、考え、行動してきたことを言葉にすることで、地域課題についてより深く考える機会にもなりました。

地域猫活動に明確なゴールはありません。しかし、この活動を通して、課題を解決するためには誰かを責めるのではなく、多くの人が少しずつ協力することが大切だと学びました。私一人にできることは限られていますが、だからこそ自分にできることを考え、行動し続けたいと思っています。

奈留島での三年間の経験は、私に地域を見る視点や、人と向き合う姿勢を教えてくれました。これからもこの学びを大切にしながら、身近な課題に目を向け、自分にできることを積み重ねていきたいです。

(レポート もか)

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